おはようございます。お立ち寄りありがとうございます。T.です。
webイベント「忍びきれない恋だから2」が開催されました。
こちらを見てくださる方々の中にも、参加された方がいらっしゃたんじゃないでしょうか。たくさんのイラーさん達で賑わってましたね。
もうスペースが多すぎて、一日じゃ回りきれない!私は、(とにかく今日限定の展示とネップリ番号をゲットだ……楽しむのはそれからだ!)と、最初はひたすらお品書きのチェックをしていました。色んな作品があって見応えありまくり。影分身したかった!
エアイベントに委託した「ゆらゆら」と「鴨八千両」は、ありがたいことに完売しました。ご利用下さった皆様、ありがとうございます。
全然はけなかったらどうしようかと思っていたので、めちゃめちゃホッとしました。特に「鴨~」の方は再版ということもありどうなるかと見ていたのですが「ゆらゆら」よりも先に無くなり、新刊と一緒にお求め下さる方がいらっしゃるんだろうととても嬉しかったです。
再版は勇気と思い切りがいることだと思っているので、こちらでアンケートにご協力頂いたおかげです。本当にありがとうございました!
さて、kkirwebオンリー「忍びきれない恋だから2」の開催が発表されたのは去年の8月だったわけですが、私はそれから約半年の間ずーっとしの恋の原稿をやっていました。
自分の備忘録も兼ねて、少し長く自分語りをしたいと思います。かなりぐじぐじしてますし、暗いです。文字通りのひとりごとですね。
全く読まなくて良いヤツです。長くなってきたので、今回はアンソロジーのお話を受けるまでの沈没期間について。
畳みますので、それでも見て見るわという方は続きへお進みください。
こちらでという方へ改めてお礼を。見て下さってありがとうございました。
よろしければまた覗きにきて下さいませ。
Twitterのイベント垢で開催が発表された時、私はサークル参加を考えていませんでした。というのも、「忍びきれない恋だから」で出した「雨障」で結構なダメージを受けていたからです。
以前にも書いた気がするのですが、本になるくらいの長さの話を仕上げた後は書くことが出来ない期間が訪れるので、毎回これで最後かもしれないなと思っていました。
作家さん方がよく仰る「あれも書きたいこれも書きたい!」という欲が私には薄く、たまたま浮かんだ(こういう二人はどうだろうか)という発想から話が作られるからではないかと思っています。その発想が浮かばない限りは話が生まれません。頭の中の引き出しが空なんでしょうね。
最初は不安だけでしたが、何回か繰り返す内に(きっと自分の中のゲージが溜まったらまた書けるんだ)と考えるようになりました。ただ、書き始めの頃は色んなことから刺激を受けていた気がするのですが、徐々に発想の間が開き始めているなと感じてもいました。
その時々の話は一緒懸命書いているし、大切に思っています。そこは変わりません。私が書く話には私が大好きな二人がいるので、一番しっくりくるんです。
でも皆さんご存知のようにkkirにはたくさんの作品があって、素晴らしい作品が信じられないくらいあります。
私が書くことが出来るのは二人の日常ばかりで、息を飲むような任務も言葉を無くすような工ロも、壮大な創作世界で生きる二人でも無いんですよね。
元々工ロの無い同人書きとして思うことはありました。書くだけでなく物理としての本をお求め頂くことで、そこら辺をより強く感じるようになっていたと思います。
色々と考える中で、ちゃんと自分で話を書きたいと感じました。「雨障」は、私が書こうと思って書いた話です。何かからもらったり浮かんだのではなく、自分でこういうkksを書こうと思って書き始めました。
主人公のkksは引きこもっている暗い男です。強くないし誉でもありませんが、私自身がコミュ障で人見知りなので自分の感情や経験を寄せた話なら書けると思いました。しっかりとした話になるよう、それまで気になっていた部分も丁寧に綴ったつもりです。
・作中の感情や動きばかりを追わず、それ以外の描写を省かないこと
・何故、どうしてそうなったか、に疑問のないような流れにすること
「雨障」は現パロということもあり、二人の過去のエピソードも入れてそれぞれの背景が想像できるようにしました。原作沿いだとつい省きがちな箇所です。
先を急ぐと雑になってしまったり、自分だけで読むと気付けない違和感が解消されているかへも、出来るかぎり気を配りました。
結果、自分として満足のゆく話を書けたと思います。すごく嬉しかったです。
初めてのエアイベントということもあって書店さんにもたくさん委託したのですが、これが良くなかったですね。
浮かれて刷りすぎた本を認識するたびに、自分に落胆してしまう。確かに話自体が満足だとしても、特殊設定であることや分冊版を作ったことを考えて総数を減らすべきでした。なぜいつもと同数刷ってしまったのか……。
これが極端に部数を増やしていたのなら「そりゃそうだ」と思えたのでしょうが、下手にリアルな数字なだけに自分が乖離している感が強くって。
同人の醍醐味の一つとして
「こんな方に思うんですが」
「分かります!!好き!!」
というやり取りがありますよね。これは本当に嬉しい。
普段と同じようにした(創作自体はより考えて)結果がこうならば、自分の良しとする解釈がずれているのでは……?のような袋小路にはまった感がありました。
趣味の同人、解釈は十人十色なので、本来ならば気にするようなことでもないのかもしれませんが、そういうモノを自分の敬愛する作品と並べて良いものか考えるように。
個人で読み書きするのは構いません。ただ発表するということはその先に見る誰かがいるということですよね。誰か(もちろんその中には神もいらっしゃる)の目に留まるかもしれない場所に、同じジャンルとして並べるに足るものだろうか、なんて思うようになりました。
自分自身では満足していても、なかなか吹っ切れない迷いが重い。新しい話を書いて振り切ろうにもまだ頭は空っぽ。
「雨障」への感想を頂いた時は、嬉しさと安堵で良かったと思いました。参加したワンライに反応を頂いてホッとして、でもやっぱり同じテーマなのに自分だけトーンが違うな?と感じる時もあったり。ぐだぐだするあまり自意識過剰の塊です。
もっと書き始めた時のように楽しくkkirに浸りたい。鬱陶しい考えはどっかにやって、好きに書けないだろうかと考え続けていました。
でもうまくいかず、どうしたものかと思っている時にアンソロジーへのお話を頂きました。
続きます
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