こんばんは。お立ち寄りありがとうございます。T.です。
昨日の朝は空気が重かったです。天気予報では午後から雨なので、ああ湿気の匂いかと思いました。梅雨はしんどいですね。
先週のワンライを書き始めたのですが、15分経った所で書く時間が無くなり尻切れトンボになってしまいました。お題が「疑惑」だったので、最初は不穏な感じになりつつもなーんだ!を目指していたんですけどね。ここで切れると先生が泣くー!ぎゃー!と思いながら放置状態です。
相性って不思議ですよね。ずーっと何年も出来なかった友達が、ぽんっと出来ちゃったりする。いつ出会うか分からないけど、そういう人に会えたら幸せですよねえ。
関係性にも相性があるんじゃないかなあと思って、友達としてはうまくいってたけど恋人としては……と悩む先生で進める予定でした。恋人としては無理なんじゃないか……、他に合う人が現れたんじゃないか……って疑惑で揺れる先生ですね。もちろんハピエンに繋がるんですけど、そこまで持ってけなかったので続きを書くべく途中までを上げてみます。畳んでおくので、興味のある方は続きへどうぞ。
オチを忘れる前に書いてしまいたいと思っている内に次の日曜日が来てしまいました。毎週お題を考えてRT等のフォローも行って、ワンライの管理人様は本当に大変だと思います。いつもありがとうございます。またリアルタイムで参加出来たらいいなあ。
ではまた。
人には相性ってもんがある。どんなに無害な相手でも何となく馬が合わないとか、心底嫌いなヤツなのに趣味がピッタリで行く先々でかち合ったりとか。こればっかりはどうしようもない。
だけど、まさかじぶんがどっぷり惚れ込んだ相手がそうだとは思わなかった。これは本当に結構なショック。
そもそも友人付き合いが驚くほどに心地好かったから、心が勝手に馴染んでしまったのだ。この人だ間違いないとゆるゆる溶けた心は、いつの間にかピンク色のハートになっていた。恋のときめきとか垢鳴る心臓とかあれば、気がついていたのだろう。
でもゆるーりと勝手に形を変えていたものだからタチが悪い。気づいた時にはかっちり成形されていて、もう手遅れだなんて。
つるりと光る滑らかなハートは、抑え込もうとすればするほど逃げ回り、俺は早々に観念した。だから全力で掴まえに行ったよ。で、きっちり仕留めた。
「そういうのもイイね」と笑った人の隣に以前とは違う名前で収まった時には、ハートがぷるると震えたもんだ。
だけど最近実感している。自分では気づかなかったが、ハートがピカピカ光っていたのは俺がせっせと栄養をやっていたからだったらしい。
飲みに行く約束をしたときのふわんとした高揚感や、一緒に過ごす間の力が抜けた体から溢れる心地好さ。これが全部恋の栄養となって光り輝かせてたんだろう。
「すみません、今日はちょっと」
申し訳なさそうに頭を下げるカカシさんと目が合わない。ああまたかと思いながら、何でもないというように笑って手を振る。
「用事があるんですね。大丈夫です!」
声を張り上げちゃう自分にため息だ。三日に開けず誘い合っていた俺達はどこへ行った。付き合ってすぐ疎遠になるなんて思いもしなかったじゃないか。
こんなにも避けられてるのに、まだ取り繕うのをやめられない。もう光ってるのはハートじゃなくて目の方だ。涙で。
2022/06/05 お題「疑惑」
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