◆各種設定ごった煮注意

解説があるものは先にご確認ください
 お疲れさんと言ってカウンターの下から鞄を取り出した。報告ラッシュも問題なく捌けたし、報告書の不備で揉めることもなく平穏に業務終了だ。それじゃと立ち上がりかけたら横からプリントが滑ってきた。ざっと目を通したが、仕事関係ではない。
「何だこれ」
「コテツ主催・・・・・・にしたかったけど、色々と不都合があったんでイワシ主催」
「不都合って何だよ」
「それはだな」
「うわっ」
「お疲れー」
「おうお疲れ」
「おいどこから湧いた」

 いつの間にかコテツイズモイワシの三人が入口に立っている。揃いも揃ってどうしたんだ。全員同じアパート住まい、家に帰りゃ自然に固まってるくせに何でわざわざ受付に。
「イルカは参加決定です!義務です!」
「何で義務なんだよ。つーかこれ合コンだろ。俺はい」
「お願いしますぅー来て下さい~」
「コテツどうどう」
「安心しろ。イルカは友達思いだから大丈夫だぞ」
「どうしたどうした」
 両手を合わせながら顔を近づけるコテツの額を押さえて、左右を固める二人を見る。イワシがぽんぽんとコテツの肩を叩き、イズモがヨシヨシと背中を撫でた。
「アカデミーの新任先生が気になるんだと」
「ああツグミ先生?」
「お願い連れてきて・・・・・・」
「一応止めたんだけどな?カカシさんが黙ってないと思うぞって」
「お前勇気あるなあって言ったんだよ。彼女にアタックするよりも、カカシさんにバレる方を選ぶらしいぞ」
「とは言うもののバレない方が良いので、なにとぞ内密に・・・・・・」
「何を?」
「うわあっ」
「出たっ!」
「いっつもどうやって察知してるんですか?」
「秘密ー」
 ねえねえ何の話?と笑いながら詰め寄るカカシさんに、三人の顔が引き攣っている。絶対聞いてたくせに大人気ない人だなあと思いつつ、プリントを取り上げて笑ってない目の前に突きつけた。
「カカシさん、これ行きますね」
「いいのか?」
「イイイイルカぁ~」
「持つべきものは友達だな」
「先生これ合コンでしょ。何考えてるの」
 ぎゅうっと眉間にシワを寄せたカカシさんをちょいちょいと手招きして耳を拝借する。
「で、・・・・・・」
「あーはいはい了解。当然俺もいいよね?」
「もちろん。お願いしますね」
「ん、じゃーね」
 プリントをひらひらさせながらカカシさんが出て行った。うまくいくかは当日分かるだろう。
「イルカ何頼んだんだ?」
 首を捻るコテツにニヤリと笑いかけた。主人公は一人じゃない。
2021/09/01(水) 00:07 短い物 COMMENT(0)
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